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簿記の基礎4

簿記3級解説

この記事は前回の続きです。まだ読んでいない方はこちらへ。

 

 

#3の記事で説明した仕訳しわけとは何かを思い出してください。

仕訳には次のルールがあることを説明していました。

ルール1:借方かりかた貸方かしかた勘定科目かんじょうかもくと金額をそれぞれ書くこと。

ルール2:借方と貸方で金額を一致させること。

ちなみに、ここでもう少し補足すると仕訳は「仕訳帳しわけちょう」という帳簿に記入します。

  

次に、#3の記事で例示した現金30,000円を普通預金口座へ預け入れた時の仕訳を思い出してください。

(普通預金)30,000  (現金)30,000

 

このときに「普通預金が増えたときは借方、現金が減ったときは貸方に書くというルールもあります。」と説明していました。

仕訳をするためには、何故こうなるのかを判断できるようになる必要があります。

まず結論からいうと、簿記の5要素には次のルールがあります。

資産しさんの増加は借方、減少は

負債ふさいの増加は貸方、減少は借方

純資産じゅんしさんの増加は貸方、減少は借方

収益しゅうえきの増加は貸方、減少は借方

費用ひようの増加は借方、減少は貸方

仕訳をするためには必ずこのルールを覚える必要があります。

 

ただし、いきなり覚えられる自信がないという方も多いと思います。

そういう方は、取引内容を次の①から③の順に整理して仕訳をしてみましょう。

①仕訳で使う勘定科目が簿記の5要素のどれに該当するのかを考える。

②その要素(又は勘定科目)が増加したのか、減少したのかを考える。

③その勘定科目を借方と貸方のどちらに書くかの判断は、貸借対照表たいしゃくたいしょうひょう損益計算書そんえきけいさんしょ勘定式かんじょうしきの図を思い出し、②で増加だった場合は図と同じ方向減少だった場合は図と反対の方向とする。

最初は①の判断から難しいと思いますが、どんな勘定科目があるのかや、勘定科目が5要素のどれに該当するのかは覚えるしかありません。何度も仕訳をして慣れましょう。

それでは実際に例題を使って仕訳を考えてみましょう。

 

【例題】

銀行から現金100,000円を借り入れた。

 

↓答え↓

 

(現金)100,000  (借入金)100,000

 

先ほど説明した①から③の順番で整理して仕訳を考えると次の通りです。

①この取引の場合、登場する勘定科目は「現金」と「借入金かりいれきん」です。「現金」は会社にとってプラスの財産であるため「資産」。「借入金」は会社にとってマイナスの財産のため「負債」となります。

②まず資産(現金)について、現金を増やしているので資産(現金)は増加しています。次に負債(借入金)について、後で返さないといけない義務が増えましたので負債(借入金)も増加となります。

③この説明の下に勘定式の図を載せていますが、資産負債については貸借対照表を思い出してください。現金は②で増加だったので図の資産と同じ方向の借方へ。借入金は増加だったので図の負債と同じ方向の貸方へ。となります。

ちなみに、本来のルールで単純に言うと資産の増加のため借方に「現金」負債の増加のため貸方に「借入金」と判断できるようになります。

 

 

続きはまた次回。

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