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商品売買(返品・値引) 簿記3級

簿記3級解説

商品売買取引では返品や値引が発生することがあります。

返品とは、商品の品違いなどを理由に、買主かいぬしから売主うりぬしに商品を返すことをいいます。

商品を仕入先に返すことを「仕入戻ししいれもどし」や「仕入返品しいれへんぴん」といい、

得意先から商品が戻ってくることを「売上戻りうりあげもどり」や「売上返品うりあげへんぴん」といいます。

返品が生じた場合には、計上していた「仕入(費用)」や「売上(収益)」を減少させます。

代金は「買掛金かいかけきん(負債)」又は「売掛金うりかけきん(資産)」と相殺そうさい(減少)させる場合が多いです。

具体的な仕訳については例題を使って見てみましょう。

 

①仕入れた商品を返品した時の仕訳

4月3日:4月1日にB社から掛で仕入れた商品のうち、20,000円を品違いのため返品した。

 

↓答え↓

 

(買掛金)20,000 (仕入)20,000

負債の減少のため借方に「買掛金」、費用の減少のため貸方に「仕入」となります。

図のように、仕入返品(仕入戻し)をした時の仕訳は、仕入れた時の仕訳の勘定科目かんじょうかもくを借方と貸方で逆にします。

この借方と貸方の勘定科目を逆にして仕訳をすることを「逆仕訳ぎゃくしわけ」といいます。

 

 

②売り上げた商品が返品された時の仕訳

4月9日:4月7日にC社に掛で売上げた商品のうち、11,000円が返品された。

 

↓答え↓

 

(売上)11,000 (売掛金)11,000

収益の減少のため借方に「売上」、資産の減少のため貸方に「売掛金」となります。

仕入返品と同じく、売上返品(売上戻り)があった時の仕訳は、売上げた時の仕訳の逆仕訳をします。

 

 

 

ここまでの内容で確認テストを準備しています。是非やってみましょう!→確認テストへ

[追記] ここから先は「値引き」について説明しますが、改定により簿記3級の出題範囲から外されました。ただし、簡単な内容ですので興味がある方だけ読んでみてください。

 

 

値引きとは、商品の品質不良や破損などの理由により、商品の価格から一定の金額を差し引くことをいいます。

仕入れた商品を値引きしてもらうことを「仕入値引しいれねびき」といい、

売上げた商品を値引きすることを「売上値引うりあげねびき」といいます。

値引きが生じた場合の仕訳は、返品のときと全く同じ方法です。

早速、例題を見てみましょう。

 

①仕入れた商品を値引きされた時の仕訳

4月5日:4月1日にB社から掛で仕入れた商品が不良品であったため、2,000円値引された。

 

↓答え↓

 

(買掛金)2,000 (仕入)2,000

負債の減少のため借方に「買掛金」、費用の減少のため貸方に「仕入」となります。

 

 

②売り上げた商品を値引きした時の仕訳

4月10日:4月7日にC社に掛で売上げた商品について、1,100円値引した。

 

↓答え↓

 

(売上)1,100 (売掛金)1,100

収益の減少のため借方に「売上」、資産の減少のため貸方に「売掛金」となります。

 

【まとめ】返品と値引の仕訳は、売上げた時や仕入れた時の逆仕訳をするだけです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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